(以下は『北朝鮮の真実』重村智計著から抜粋)
北朝鮮の国家としての基本思想は、『主体思想(チュチェ思想)』である。
これは、「外国に依存しないで、独自にやっていこう」という考え方である。
朝鮮半島は、かつては中国に介入されて、主体性を奪われていた。
そのために、朝鮮・韓国の人々は、「主体」の言葉に熱い感情を沸き立たせる。
以前の韓国では、主体思想に多くの若者が魅了された。
彼らは、アメリカ・中国・日本に依存せず、独立する事を目指した。
北朝鮮の主体思想では、自由と人権は尊重されていない。
独立した当初は、中国やソ連に隷属しないために、必要な思想であった。
しかし途中からは、「個人独裁制の維持のための道具」に変質してしまった。
現在の北朝鮮の主体思想は、「指導者の命令に疑問を持たない」という、盲従の内容である。