報道の自由はない 各メディアについて

(『北朝鮮の真実』重村智計著から抜粋)

北朝鮮には、報道の自由はない。

報道機関としては、党の機関紙「労働新聞」、政府の機関紙「民主朝鮮」、人民軍の機関紙「人民軍報」、がある。

この他には、青年同盟の機関紙「青年前衛」がある。

TVは、朝鮮中央テレビがある。

これは、全てが録画放送である。
生放送で指導者の名前を間違えたりしたら、大変な問題になるためだ。

外国のTV放送は見られず、見ると収容所に送られる。

ラジオの平壌放送は、外国向けのもので、国内では聴けない。

平壌放送は、外国に自国の意向を伝えたい時に使われる。

平壌放送は宣伝であり、あまり真に受けてはいけない。

(『そうだったのか!現代史2』から抜粋)

北朝鮮には、厳しい情報統制がある。

北朝鮮では、外国のテレビ番組は映らない。

見られるテレビ局は3局だけで、どれも「PAL方式」という旧ソ連の方式である。
日本やアメリカのテレビは「NTSC方式」なので、見られない。

北朝鮮のテレビは、「北朝鮮はすばらしい国で、金正恩は卓越した指導者です」という事ばかり報道する。

ラジオでも、受信機の周波数が固定されていて、外国の放送は聞けないようになっている。

こっそり外国の放送を聞いているのが分かると、強制収容所に送られる。

北朝鮮の国民は、メディアを通じて「韓国の人々は、アメリカに支配されていて、貧しい生活をしている」との情報を、何度も叩き込まれる。

一般大衆は、「外の世界は地獄であり、自分たちは天国にいる」と信じざるを得ないのである。


世界情勢の勉強 北朝鮮 目次に戻る