金正恩について
張賢という人物がすり替わったとの説がある

(『北朝鮮の真実』重村智計著から抜粋)

北朝鮮の国民は、金正日の妻や子供について、全く知らされていなかった。

金正日の後継者をめぐっては、激しい勢力争いが起きた。

勢力の1つは、金正日の妹である金敬姫と、その夫である張成沢の勢力である。

もう1つは、党の実力者である李済剛の勢力である。

金正日の妻・高英姫は、実子の正哲を後継者にしようとして、李済剛と手を結んだ。

結局は、高英姫は2004年に他界し、李済剛も10年6月に自動車事故で他界した。

李済剛については、韓国も日本も長い間、重要人物だと知らなかった。
済剛は、90年代の終わりから「恐怖の実力者」として有名になった。

平壌では2000年頃から、人々が夜中に突然に連行されて、そのまま姿を消す事件が続いた。

李済剛と高英姫は、反対勢力になりそうな人物を、次々と排除していったという。
2003年には、張成沢を失脚させて、彼の勢力2000人を追放した。

しかし04年に英姫が急死すると、06年に張成沢は復活した。
その後は、済剛と成沢の争いが展開された。

李済剛は、英姫の息子で3男の「金正恩」を推した。

張成沢は、自分たちが養育した「張賢」を推した。

金正恩については、2010年9月28日の北朝鮮の報道までは、公的には存在すら明らかにされていなかった。

正恩の顔は、金日成にそっくりで、多くの人に驚きを与えた。
なぜなら、「三男は、金日成に似ていない」とされていたからである。

プリンセス天功は、「この人物は、三男(正恩)ではない」と言う。

在日朝鮮人で三男と会った事のある人達も、「三男に似ていない」と指摘している。

実は金日成は、1971年にお抱え看護婦に産ませた、最後の息子がいる。

金日成は、妻にばれるのを恐れて、娘の敬姫とその夫・張成沢の夫妻に頼んで、養子にさせたのである。

この子は、『張賢』という名で育てられた。

天功によると、この張賢が「金正恩」として登場した事になる。

○村本尚立のコメント

あまりにも奇想天外な話なので、信憑性は低い気がするのですが、面白い話ではあります。

北朝鮮は情報が極端に限られているので、このような話でも「もしかしたら、あり得るかも」と感じさせてしまうんですよ。

(2013年8月20日に作成)


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