北朝鮮の核開発の歴史

(毎日新聞2013年2月13日の記事から)

北朝鮮は、冷戦を背景に、1950年代から核開発を始めた。

ソ連の影響下にあった北朝鮮は、56年にソ連の核研究所の創設に参加して、核関連技術を習得した。

65年にはソ連の支援で、研究用の原子炉を稼動させた。

86年には、実験用の黒鉛減速炉の運転を始めた。

2003年以降に、使用済み核燃料を再処理して、プルトニウム生産を行った。

北朝鮮が核開発を目指した理由は、「アメリカが韓国に配備していた核兵器に対抗するため」だった。

長年に渡って北朝鮮の後ろ盾だった中国とロシアは、1990年代に韓国と国交を樹立した。
これによって、北朝鮮は危機感を深めたのである。

1994年に北朝鮮は、「核開発凍結と引き換えに、軽水炉や重油の提供などを定めた」、『米朝枠組み合意』に調印した。

しかし、裏では核開発を続けた。

○村本のコメント

これを読むと、北朝鮮が核開発を始めたのは、冷戦の中で翻弄されたからだと分かります。

問題なのは、冷戦が終了したのに、北朝鮮がいまだに古い世界観・価値観に縛られている事です。


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