(北朝鮮の真実 重村智計著から抜粋)
自民党の金丸信・元副総理は、1990年の9月24~28日にかけて北朝鮮を訪問した。
この訪朝団は、自民党と社会党の合同であった。
これは、社会党と北朝鮮のつながりで実現したものである。
自民党が13人、社会党が9人、さらに外務省、通産省、郵政省、運輸省から各5人など、総勢で89人にも上った。
金丸信は、金日成と会談した。
日成は「国交を正常化すれば、いくら位の資金を頂けるか」と聞き、金丸は「80億ドルです」と答えた。
これは、日成の予想よりも30億ドルも多かった。
さらに、自民党・社会党・朝鮮労働党の3党の代表は、『3党の合意文書』を作成して、そこで「日本による戦後補償」を明記した。
そして、「国交の正常化」を約束した。
これに対して、アメリカが怒った。
アメリカは、北朝鮮が核開発を行おうとしている事を、日本政府に通告していた。
アメリカは北朝鮮を敵視しており、「日本が国交正常化をすると、日米同盟は崩壊する」と憂慮した。
北朝鮮という共通の敵が居なくなれば、日米同盟は崩壊しかねない。
(これ以上は書いてありませんが、国交正常化が成されなかった事実からすると、アメリカの圧力で国交正常化は破棄になったようです。日本は独自の外交をしようとすると、必ずアメリカに止められます。正に従属国です。)
(2013.8.30.)