(そうだったのか!現代史2から抜粋)
北朝鮮は、三権分立の仕組みをとっていません。
国民が自由に自分たちの代表を選挙で選ぶ、という仕組みはありません。
選挙では、朝鮮労働党が候補者を示しますが、その人を支持しないと大変な目に遭います。
そのため投票結果は、支持率が100%になります。
つまりは、「朝鮮労働党の独裁」なのです。
最高裁判所の判事も、党が決めます。
そのため、裁判は党の意向に沿った判決となります。
党が国家を指導するという建て前はありますが、実際には「金正恩が軍隊の力をバックに独裁する」構造になっています。
朝鮮労働党は、1980年10月以来、1回も党大会を開いていません。
金日成や金正日がすべてを決める体制を続けた結果、党の機能が喪失してしまったのです。
(2014.1.8.)