(毎日新聞2013年2月13日の記事から)
北朝鮮が挑発をくり返すのには、「中国の成功体験」という論理がある。
北朝鮮は、「中国がアメリカと国交を正常化して、経済発展の道に向かえたのは、『核実験・人工衛星の打ち上げ・アメリカに届くミサイル開発』の3つに成功したからだ」と考えている。
北朝鮮の論理の中では、「核ミサイルの完成」と「経済発展」が結びついている。
国際社会はまず、「中国の成功体験の論理は、幻想だ」と示す必要がある。
北朝鮮のエリートは、リビアのカダフィ政権の崩壊の原因を、核開発の放棄と関連づけたがる。
対話を通じて不信感を解きほぐし、『国際社会と共に歩むことが、国の利益になる』と理解させなければいけない。
対話以外に、北朝鮮を説得する手段はない。
○村本のコメント
毎日新聞・中国総局の米村耕一さんの記事です。
北朝鮮の言い分・考え方を、うまく表現していると感じました。
この記事は、私の心に響きました。
私は、真実の響きをこの記事から感じました。
私達からすると、「核開発と経済発展が結びつく」なんて想像も出来ないのですが、北朝鮮の行動や発言を見ていると、本気でそう思っているのだと頷けます。
私も、解決には対話しかないと思います。