(そうだったのか!現代史2から抜粋)
北朝鮮では、人々は『成分』と呼ばれる階層によって、細かく分類されています。
成分により、大きくは3つの階層に分けられ、さらに64に分けられます。
3つの階層とは、体制に忠実な「核心階層」、監視対象である「動揺階層」、
特別な監視対象の「敵対階層」です。
核心階層は、党員や、独立以前に労働者や貧農であった者です。
動揺階層は、独立以前に豊かな農家だったり、日本から帰国した者などです。
敵対階層は、独立以前に地主だったり資本家だった者や、キリスト教徒や仏教徒などです。
人口比の内訳は、核心階層は30%、動揺階層は50%、敵対階層は20%です。
金政権(金王朝)は、敵対階層を弾圧し、その様子を見せつける事で国民を脅してきました。
敵対階層は、あらゆる差別を受けます。
大学進学は認められず、就職でも地方に配属されます。
1990年代の大飢饉では死亡したのは、敵対階層が中心でした。
(2014.1.8.)