密告制度と自己批判制度

（以下は『そうだったのか！現代史２』池上彰著から抜粋）

金日成は１９５８年から、『五号担当制』を実施した。

これは、『５世帯を一つの単位にして、その中の１世帯に忠実な党員の家庭を配置し、残りの４世帯を監視させる』システムである。

北朝鮮では、政府や党に批判的な言動をすると、密告される。
密告されると、家族全員が強制収容所に送られる。

さらに毎週土曜日には、「生活総和」と称する『自己批判集会』に参加しなければならない。

１週間の自分の行動について、順番に自己批判し、さらに出席している他人の批判も行う。

北朝鮮から亡命した人々は、「これが一番嫌だった」と語る。

（2014年1月8日に作成）