(以下はブログ『櫻井ジャーナル』2026年8月9日の記事から抜粋)
イスラム教スンニ派の主要3カ国である、サウジアラビア、トルコ、パキスタンの間で8月7日に防衛協定が結ばれた。
詳細は公表されていないが、3ヵ国のいずれかに対する武力攻撃があった場合、3ヵ国すべてに対する攻撃とみなすと規定している。
これはNATO条約第5条の真似だ。
パキスタンが自国の国益に反する外国との紛争に巻き込まれる危険性があると指摘する人も少なくないが、NATO条約第5条は、加盟国が攻撃されたからといってNATO全体が戦争に突入することを規定しているわけではない。
今年の2月28日にアメリカ軍とイスラエル軍がイランを奇襲攻撃して始まった戦争は、アメリカ側が苦戦している
この戦争では、アメリカ軍が頼りにならないことが証明された。
イラン軍は反撃として、西アジアにおけるアメリカ軍の基地、例えばカタールにあるアル・ウデイド空軍基地や、クウェートのアル・サレム基地、アラブ首長国連邦のアル・ダフラ空軍基地、バーレーンのアメリカ軍第5艦隊基地、サウジアラビアのリヤドにあるプリンス・スルタン空軍基地などをミサイルで破壊した。
またイスラエルのテルアビブやハイファといった都市や、ディモナにあるシモン・ペレス・ネゲブ原子力研究センター(ディモナ原子炉)周辺も破壊した。
そしてイランは、ホルムズ海峡を封鎖した。
こうした状況を受けて、サウジアラビア、トルコ、パキスタンの3ヵ国は軍事同盟を結んだのだが、どれだけ有効かは不明だ。
これまではアメリカ軍を無敵だと考え、任せておけば大丈夫だと信じていたのだろうが、そうではないとはっきりした。
だから自分たちでなんとかしようと考えたのかもしれない。