(『サウジアラビアを知るための65章』から抜粋)
サウジの東部州は、原油を抜きには語れない。
サウジの原油は、ほとんどが東部州にあり、サウジの国有会社『サウジ・アラムコ』が独占的に採掘している。
同社は85の油田と320の油層を持ち、確認されている埋蔵量は2600億バレルにもなる。
油田は、海底油田と陸上油田を合わせて、1000kmもの広範囲に散在する。
国内最大のガワール油田の場合、南北に260km東西に32kmにも及ぶ。
油田は広大なため、従業員は飛行機で通勤する。
週の初めに現場に飛行機で行き、週末まで勤務を続ける。
そして週末に飛行機で自宅に戻る。
社宅地区には、学校・病院・お店などが揃い、広大なビーチリゾートも設けられている。
社宅地区にはアラムコ社の警備隊がおり、ほとんど治外法権となっている。
従業員には、欧米人が多い。
サウジの石油ガス資源は、サウジ・アラムコが独占している。
ガワール油田は、世界最大の油田である。
カファジ・サファニア油田は、世界第3位で、海底油田としては世界最大である。
シャイバ油田は、20世紀末に採掘を始めたばかりの大油田である。
2004年からは、国際資本と合弁でガス事業も始めた。