(以下は『サウジアラビアを知るための65章』から抜粋)
2004年時点の首都リヤドの人口は、545万人である。
全人口の24%がリヤドに住んでいる。
住民の平均年齢は、男性は18歳、女性は17歳と、大変に若い。
リヤド市は、1920年代に首都に定められた。
だが当時は名ばかりの首都に過ぎなかった。
内閣府はメッカに置かれ、外交の窓口はジェッダであった。
しかし、1970年代以降に省庁の本庁舎がリヤドに移転し、首都らしくなった。
企業も集まってきて、政治と経済の中心となった。
リヤドにある「キング・サウード大学」は、学生数4万人を擁して、サウジ最大の大学である。
近年のサウジの大卒率は6%といわれ、大学生は社会の上層部に位置している。
1930年の時点では、首都リヤドの人口はわずか3万人だった。
それが1950年には9万人、62年には20万人、74年には66万人、87年には139万人と増加してきた。
2000年には400万人を突破し、2004年時点のリヤドの人口は545万人である。
またメッカ市やジェッダ市も、それぞれ200万人以上の人口である。
油田のある東部の諸都市の人口合計数は、300万人になる。
つまりサウジは都市国家へと変貌している。
2000年には、総人口の86%が都市に居住していると推測された。
サウジはもはや遊牧民の社会ではない。
首都リヤドは、近代的なビルが立ち並び、中心街にはホテルやショッピングモールが軒を連ねている。
その一方で、公共の交通機関は整備されておらず、自家用車が主な交通手段となっている。
このため皆が街に繰り出す夜になると、渋滞になりやすい。
サウジではアルコールと豚肉は禁止されているが、それでも外食産業は盛んで、チェーン店もあちらこちらで見かける。
経済の開放路線をとっているため、街中は外国製品と外国資本で溢れかえっている。
欧米のショッピングモールにいるような錯覚に陥るかもしれない。
だが欧米化していない部分もある。
例えば、至る所にモスクがあるし、礼拝の時間になるとすべての商店が閉店して、お客は追い出されてしまう。
また、小型トラックがラクダや羊を運搬する光景は珍しくない。
さらにスーク(市場)に足を運べば、民芸品が所狭しと並べられており、値切り交渉は常識だ。
サウジの都市は、人種のるつぼでもある。
人々の国籍は様々で、オイルブーム以降は外国人労働者が増えた。
地方から都市に移住してきたサウジ人も実に多い。