総人口の86%が都市に居住しており、もう遊牧民の国ではない

(『サウジアラビアを知るための65章』から抜粋)

1930年には、首都リヤドの人口はわずか3万人だった。

それが50年には9万人、62年には20万人、74年には66万人、87年には139万人と増加していった。

2000年には400万人を突破し、2004年時点のリヤドの人口は545万人である。

全人口の24%が、リヤドに住んでいる。

またメッカ市やジェッダ市も、それぞれ200万人以上の人口である。

油田のある東部の諸都市の合計は、300万人になる。

つまりサウジは、都市国家へと変貌している。

2000年には、総人口の86%が都市に居住していると推測された。
サウジはもはや、遊牧民の社会ではない。

首都リヤドは、近代的なビルが立ち並び、中心街にはホテルやショッピングモールが軒を連ねている。

その一方で、公共の交通機関は整備されておらず、自家用車が主な交通手段となっている。
このため、皆が街に繰り出す夜になると、渋滞になりやすい。

サウジではアルコールと豚肉は禁止されているが、それでも外食産業は盛んで、チェーン店もあちらこちらで見かける。

経済の開放路線をとっているため、街中は外国製品と外国資本で溢れかえっている。
欧米のショッピングモールにいるような錯覚に陥るかもしれない。

だが、欧米化していない部分もある。

例えば、至る所にモスクがあるし、礼拝の時間になるとすべての商店が閉店して、お客は追い出されてしまう。

また、小型トラックがラクダや羊を運搬する光景は珍しくない。

さらにスーク(市場)に足を運べば、民芸品が所狭しと並べられており、値切り交渉は常識だ。

サウジの都市は、人種のるつぼでもある。
人々の国籍は様々で、オイルブーム以降は外国人労働者が増えた。

地方から都市に移住してきたサウジ人も実に多い。


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