女性の現状 就業率は5~7%

(『サウジアラビアを知るための65章』から抜粋)

サウジアラビアの女子教育が公教育として認められたのは、1960年だった。
当時の女性の識字率は、ほぼ0%だった。

それが、1995年には50%、03年には70%にまで上昇した。

初等教育への入学率は、現在でも54%と低い。

女性の高学歴化は結婚年齢の上昇を招いているが、女性1人の出生率は1970~75年の7.3人から減ったとはいえ、2000~05年で4.1人である。

この出生率の高さを支えているのは、医療・教育が無料であること、家事を外国人の家政婦がしてくれること、であると考えられる。

女性の就業率が低いのは、サウジ社会の特徴である。

就業率は、5~7%だ。

この最大の要因は、「社会全体が、女性が職場で家族以外の男性と交流することに、懸念を抱いている」からである。

サウジの労働法は、「女性と男性を同席させてはならない」と定めている。


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