(以下は『毎日新聞 2013年1月20日』からの抜粋)
欧州の金融危機は、2009年10月にギリシャ政府が財政赤字の数字を改ざんしていた事が発覚し、借金返済能力の信頼を失ったことがきっかけで起きた。
ユーロを使用するスペインやポルトガルにも疑いの目が向けられ、金融市場が混乱した。
最近になり市場は落ち着いた。
ユーロは信用を失い、2012年7月には1ユーロ=94円台まで下落した。
現在は1ユーロ=120円まで回復した。
イタリアやスペインの国債利回りも、7%から5%まで戻った。
落ち着いたきっかけは、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が2012年9月に「支援要請があればその国の国債を無制限で買い支える」と表明したこと。
さらに2012年10月にはユーロ加盟国が共同出資をして、『欧州安定メカニズム(ESM)」を発足させた。
これは5000億ユーロの資金で国債を引き受けたり、銀行に資本注入するシステム。
(2025年11月4日に作成)