ミャンマーの政治(以下は『毎日新聞 2013年4月25日』から抜粋)
ミャンマーは、135以上の少数民族を抱える「多民族国家」だ。
1948年の独立以来、少数民族と国軍(政府軍)との内戦が途絶えた事がない。
現在も、北部のカチン州では、カチン族と国軍の内戦が激化している。
西部のラカイン州では、「世界で最も迫害されている民族」と評されるロヒンギャ族(イスラム教徒)が、仏教徒との抗争に巻き込まれている。
アウンサン・スーチー氏の父は、「ミャンマー建国の父」と称される故アウンサン将軍だ。
アウンサン将軍は、少数民族に自治権を認める「パンロン合意」をまとめて、国家統合の礎を築いた。
このため少数民族側は、その娘のスーチー氏を信頼してきた。
だが最近のスーチー氏は「政権寄りで少数民族に冷たい」と非難されている。
スーチー氏は、昨年(2012年)4月に国会議員に当選した際、自らの理念に反する憲法を認めず、「憲法護持の宣誓」を拒否した。
しかし国民から批判されて撤回し、宣誓をした。
ミャンマー国民の多くは、再び米欧の経済制裁を招きかねない政権とスーチー氏の対立を望んでいない。
政権批判を控えながら民主化を目指すスーチー氏を、多くの国民は支持している。
(以下は『東京新聞 2023年3月30日』から抜粋)
ミャンマーは、軍事クーデターから2年あまりだが、アウンサン・スーチーが率いる政党「NLD」は、2023年1月にできた新しい政党登録法により、政党の資格を失い解散となった。
NLDは、新法での政党登録を拒んでいる。
国軍は、夏に非常事態宣言を解除して、総選挙を行い、勝利した政党に政権を譲ると述べている。
国軍はこの総選挙で勝って、軍の総司令官を大統領にするのを目指しているのだろう。
国軍に殺された市民は3100人を超え、スーチーら2万人以上が拘束されている。