タイトルロシア産のダイヤ、デビアス社のダイヤ支配

(以下は『YouTube 前田日明チャンネル』の
「都市伝説 ユダヤを敵に回したけど、あれは大富豪への近道だった」から抜粋
2026年5月9日に作成)

🔵前田日明は内戦中のグルジアへ行く

私(前田日明)は、1991年に初めてロシアに行き、翌92年にも行った。

リングス(※前田が設立した、総合格闘技の大会を主催する団体)に参加している東側諸国の選手は、当初はロシアとブルガリアだったが、すぐにロシアからグルジアが独立した(現在はジョージアになっている)。

グルジアはカスピ海と黒海の間にある国で、人種的には古代ギリシア人の直系の人たちが住んでいる。

今ギリシアにいる人たちは、古代ギリシアの人たちとは違うらしい。
古代ギリシアの血を引くのは、グルジア人と一部のブルガリア人だという。

ロシアにおいて、グルジア人は格闘技の強豪選手が多いことで有名だった。
ロシアン・マフィアと呼ばれる人たちも、グルジア人が中心だった。

グルジアは、ソ連時代の独裁者スターリンの出身地でもある。

私が1992年にロシアに行ったのは、ビターゼ・タリエルの兄弟(ビターゼ・タリエルとビターゼ・アミランの兄弟)などを、リングス用の選手として紹介してくれるというので、会いに行ったのである。

だが当時のグルジアは内戦中で、外務省の渡航禁止区域の地図では、いつも真っ赤だった。行くな、とされる場所だった。

モスクワにある国内線用の空港から飛行機でグルジアに行こうとしたが、空港に行っては欠航でホテルに戻るの繰り返しで、1週間くらいモスクワで足止めを食らった。

ようやく飛行機に乗れたが、驚いたのは飛行機の古さ。
1950年代の製造と思われるもので、機体が鋲打ちになっていた。
主翼の付け根や閉まるドアの角々にはクラックが入っていた。

グルジア行きのその飛行機は、指定席のはずなのに、「乗った順に後ろから座ってくれ」と言われた。

座席が埋まったら、通路にも乗客を入れて、荷物を持った人たちが通路にも座った。
飛行機なのに満員電車のように詰め込む。
「ヤバイな、どうなるんだろう」と思いながらの出発となった。

周りの乗客たちから、「この何便か前は地対空ミサイルで打ち落とされた」と聞いた。

「ソ連の国内線は世界で一番、墜落事故が多いんだ。
今のグルジアは内戦中なので、行くのは命がけなんだ」とも乗客が言っていた。

私は不安を抱えながら乗っていたが、グルジアの(首都)トビリシまで3~4時間くらいかかって、「今から高度を下げます」とアナウンスがあった。

少ししたら、いきなり飛行機がガタガタガタと凄い揺れになった。
「ミサイルで撃たれたのか?落ちるんかな?」思うくらいのもの凄い揺れ方で、ジェットコースターの激しいやつみたいな揺れだった。

なんとか飛行は安定したが、機長がアナウンスで「何かの物体が後部の水平尾翼あたりに当たったようだが、ミサイルではない」と説明した。

機長は「私は軍時代は戦闘機のパイロットで、飛行時間も数千時間のベテランである。腕があるので安心して下さい」ともアナウンスした。

着陸してから水平尾翼を見たら、右の水平尾翼にぶつかった跡があった。

右の主翼から出ている車輪のカバーが取れてたから、それが外れて尾翼にぶつかったんじゃないかと思う。

🔵ノダリやタリエルと会う

グルジアに着くと、私はアルティミシュビリ・ノダリの所に行って、タリエルにも会わせてもらった。

グルジアは日本だと明治時代の感じで、町に名士がいて、タマダと呼ばれている。

ノダリはタマダで、優秀だが貧乏な青年を引き取って、お金出して学校に行かせたりしていた。

ノダリは後に、グルジアにおけるリングスの支部長になった。
彼は数学の博士号を持っていて、グルジアでサンボのチャンピオンにもなった人だ。

タリエルは白兵戦で人を何人も撲殺していると、私は聞かされていた。

身長2mで140kgの大男と聞いていたが、会ってみるとジャイアント・ロボみたいな凄い奴だった。
彼と握手したら、手の厚さが畳の厚さくらいあった。この正拳で殴られたら人も死ぬだろうと思った。

タリエルに武術は何を習ったのかと尋ねたら、極真空手だと答えた。
大山倍達・館長は若い頃にグルジアまで来たのかと思った。

🔵ノダリからダイヤモンドの商売をもちかけられる

私はノダリの家に泊まったが、グルジアは大家族主義で、ノダリの祖父母までが一緒に住んでいた。

この時にノダリが持ってきて見せたのが、サッカーボールくらいの革袋を3つだった。
中身はダイヤモンドであった。

当時のロシアは、産出されるダイヤがデビアス社と関わってなかった。

デビアス・グループは、ユダヤ教徒の財閥で、世界のダイヤモンド事業を仕切っているので有名だ。

だがロシアはデビアスとは別の、独自ルートでダイヤを販売していた。

ノダリはダイヤを見せながら説明した。
「ここにあるダイヤの半分は、ベルギーのアントワープで鑑定書を付けてカットしてもらった。残りの半分は、鑑定書は付いているが、カットはロシアで行った。」

ベルギーのアントワープは、ダイヤ・ビジネスの世界的な拠点で、ダイヤのカット職人が多く住んでいる所だ。

またロシアン・カットは、独特なカットで、それだけで値打ちがあるとされている。

ノダリは、ダイヤの品質も最高だと説明した。
「最上級の品質で、フローレスの上だ」と。

ダイヤの品質は、VVS1の上にインタナリー・フローレスというのがあり、その上にフローレスがある。
普通の宝石屋で売るVVS1の上位なんだと、ノダリは言った。

「これを日本で売りたいから協力してくれないか」と、ノダリは依頼してきた。

聞いていて、「エライ話だな。これが上手くいけばダイヤ王になって、あっという間にビルが建つな」と思った。

🔵デビアス社から脅しが来る

私は日本に帰ると、さっそく知り合いの宝石商人2人に声をかけて相談した。

私はそれまでダイヤに無関心だったが、調べたところロシアはシベリアの方にダイヤの産地があり、実はロシアがダイヤ産出量で世界一だと知った。

一説によると、ダイヤはルビー並みにたくさん採れるが、デビアス社が出荷を管理して小出しにするのでダイヤの価格が守られている。

だからロシア産のダイヤがバッと市場に出回ると、デビアス社が困る。

当時の私はそんな裏事情は知らず、日本で売ろうと準備を始めた。

私たちが準備を進めていたところ、いち早く銀座の宝石店がロシア産のダイヤ販売を始めた。

それまで売られているダイヤと比べて超破格値の安さで、飛ぶように売れていた。

「これは先を越されたな」と思って、こっちも準備を急いだ。

そしたら驚いたのは、先発していたダイヤ販売の会社(店)の人たちが、社長からナンバー3まで3人がパッと行方不明になった。
しばらくしたら店自体もつぶれてしまった。

週刊誌でもこの怪事件を記事にするところがあったほどだ。

私は不思議だなーと思っていたが、一緒にダイヤを売ろうとしていた宝石商の人達がベルギーのアントワープにあるデビアス社から呼び出しを食らった。

そしてデビアス社の者から、「銀座で○○社の人達がいなくなったよね。君たちもそうならないように気を付けたほうがいいよ。」と脅された。

「ロシアのダイヤに手を出すなら、これからはダイヤ以外の宝石も含めて、君たちと一切の取引をしない」と脅された。

それで彼らはビビってしまい、「申し訳ないけどロシア産ダイヤの販売はできない」と、私に伝えてきた。

同時にノダリの方にもデビアス社から脅しが色々と入ったようで、彼もダイヤから手を引いてしまった。


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