風力発電の基本②

(『クリーン発電がよくわかる本』から)

世界初の風力発電は、1891年にデンマークで生まれました。

地球上の風は、「赤道と北極・南極の温度差による熱対流」で起こります。
風力発電は、自然の力をかりて、発電するのです。

風力発電の羽根は、3枚羽根が効果的で、色々な形の羽根が試された結果、3枚羽根が主流になりました。

最近は技術改良により、風力の40%を電気に変換できるようになっています。

風力発電の長所は、次の3つです。

①エネルギー源が無尽蔵  ②コストが安い  ③メンテナンスが容易

短所は、これです。

①季節や天候に左右される  ②騒音がある、景観が悪化する

ドイツや北欧の国々は、原発依存度を下げる国策を取っていて、風力発電に力を入れています。

日本では、2000年に14.3万kWの発電量だったのが、02年には46.3万kW、04年には93万kWに増加しています。

(2012.9.22.)

(『地図で読む日本の再生可能エネルギー』から)

日本で風力発電の量が多いのは、1位は青森県、2位は北海道、3位は鹿児島県です。(2013年9月時点)

陸上の風力発電の場合、適するのは1方向から強い風が吹く、沿岸部・高原・山の稜線です。

青森や北海道は、沿岸部で年平均の風速が7mを超える地域が多く、リスクとなる台風の影響も少ないために、有望です。

最近は、「洋上風力発電」のプロジェクトもスタートし、「市民風車」も増えています。

「市民風車」とは、市民が出資して建設した風力発電で、日本全国で14基が稼動しています。


『新時代エネルギー』 目次に戻る

サイトのトップページへ行く