(図解新エネルギー早わかり、図解入門 太陽光発電の基本と仕組み、から抜粋)
太陽光発電とは、『シリコン半導体などに光が当たると、電気が発生する現象』を利用した、太陽光を電気エネルギーに変換する方式です。
半導体材料の表面に光を当てた時に生じる、「光から電気への変換(光電効果)」を利用しています。
太陽光パネルに当たった光は、パネル内の電子に吸収されて、光エネルギーを吸収した電子は電気となります。
太陽光パネルは、2種類の半導体を張り合わせたような構造をしています。
住宅の屋根に設置するタイプは、発電した「直流の電流」を、「パワーコンディショナー」によって交流に変換して使用します。
余った分は、電力会社に送電して、買い取ってもらう。
家庭用タイプの標準的な規模は、3~4kwです。
(最近は、様々なタイプが出てきているようです)
一方、メガソーラーは、発電した電力は電力会社へ供給する(売電する)。
いわば、太陽光による発電所です。
太陽光発電は、以前は日本が上位を独占していました。
近年は、欧米・アジアメーカーの台頭が著しい。
2009年の生産量は、日本メーカーではシャープが筆頭で、世界第3位です。
太陽光発電のコストは、1kw当たり約40円と高く、現在は各国政府の助成で支えられている。
(※コストは、東日本大震災のあとの急速な普及により、2015年には30円程度まで下がってきています)
日本では、政府と民間によるオールジャパン体制を構築し、国際競争力を強化していく事が望まれています。
(2012.9.10.)
(地図で読む日本の再生可能エネルギーから)
2013年9月時点での太陽光発電の量は、1位は愛媛県、2位は埼玉県、3位は静岡県です。
これからの2~3年で、ランキングは大きく変動するでしょう。
山梨・愛知・高知・宮崎は、日照時間が長いため、今後は伸びると見られます。
太陽光パネルの出荷量は、2010年は100万KWでしたが、2011年には130万KW、2012年は380万KWと、急増してきています。
13年5月には、大分市の臨海部で、2.6万KWという日本最大級のメガソーラー「日産グリーンエナジーファーム・イン大分」が稼動しています。
(2013.10.7.に追記)
○村本のコメント
シャープは今、苦境にありますが、太陽光発電の素晴らしい技術を持っていますから、立ち直ってほしいです。
ようやく、太陽光発電の時代になってきたんですから。
話は変わりますが、シャープは液晶で大赤字みたいですけど、4原色のクアトロン・テレビはとても良い製品だと思います。
店頭でじっくりと見ましたが、色の表現が他のテレビとは別の次元にありました。
シャープは、良い技術を活かしきれてないですねー。