燃料電池車の技術を応用した「水素製造装置」

(『東京新聞2023年3月23日』から抜粋)

トヨタとデンソーは、燃料電池車(FCV)「ミライ」の技術を応用した、水素製造装置の稼働を始めた。

この装置は、材料や製造工程の9割以上がミライ部品との共用である。

FCVは、水素と酸素を化学反応させて、電力と水をつくりながら走る。

今回の装置は、それと逆の反応を用いるもので、水の電気分解で水素と酸素を取り出す。

太陽光発電といったクリーンな電力を使って、水素や酸素をつくる事を目指している。

トヨタは、装置の市販化を目指している。

デンソー福島は、水素の活用と再生可能エネルギーの活用を組み合わせて、2025年度にカーボン・ニュートラル(温室効果ガスの排出の実質ゼロ)を目指している。

製造業では、燃焼炉の電気化が難しく、現状ではLPガスを使っている。

これを解決するため、水素製造装置が期待されている。

(2023年5月18日に作成)


『新時代エネルギー』 目次に戻る

サイトのトップページへ行く