LED電灯(照明)の基本

(いくつかのウェブサイトから抜粋)

LED電灯(LED照明)とは、発光ダイオード(半導体素子の一種で、LEDとも呼ぶ)を使用した電灯のことです。

1990年代に青色発光ダイオードが開発され、そこから白色光タイプも実現しました。

量産には、高度な半導体製造技術が必要です。

家庭での電力消費のうち、照明機器の割合は16.1%を占め、2位です。
(1位はエアコンの25.2%)

LED電灯による節電が、注目を集めています。

LED電灯は、当初は1万円以上していました。
2009年6月にシャープが4千円で市場に参入し、大きなインパクトを与えて低価格化が一気に進みました。

○ LED電灯の長所と短所

LED電灯の長所は、何といっても『長寿命』なことです。

平均寿命は4万時間で、白熱灯の1500時間や蛍光灯の1万時間に比べて、圧倒的なパフォーマンスです。

LED電灯は、半導体が発光素子のため、長寿命になります。

(半導体自体の寿命は、半永久的です。その他の部品の寿命により、だいたい4万時間くらいの寿命になります。)

次の長所は、『消費電力が少ない』ことです。

白熱灯に比べて87%も消費電力が少ないです。

しかし、蛍光灯でも白熱灯より80%少ないため、蛍光灯からLED電灯に換えても、あまり差はありません。

LED電灯は、大電流のパワーLEDを使用しているため、消費電力が高くなるのです。

それでも、街灯の蛍光灯20W防犯灯を、同じ明るさのLED電灯8.9Wに交換すれば、電気代は30%減らせるみたいです。

その他の長所としては、次のものがあります。

『蛍光灯と違って水銀を使用していないため、環境に優しい』

『赤外線を出さないので、野菜など傷んでしまう商品の照明に適している』

『紫外線を出さないので虫が寄って来ない。そのため掃除が少なくて済む』

また、『調光機能』がついているタイプならば、明るさや色を調整できます。

蛍光灯には、「点けたり消したりが多いと、寿命が短くなること」「明るくなるのに時間がかかること」「点灯するまで少し時間がかかること」が、弱点としてあります。

この三つについては、LED電灯に換えれば一気に解決します。

その一方で短所としては、『光が直線的なため、白熱電球に比べて暗く感じる』というのがあります。

白熱電球は光が全方向に届きますが、LED電球は光が直線的で拡がりません。

そこで、「全般配光系」「全方向タイプ」という種類が作られました。これは、光を拡げる仕組みが搭載されています。

○ 蛍光灯からLED電灯へ換える際の問題点

蛍光灯からLED電灯への交換で問題となるのは、「安定器の除去」です。

蛍光灯はすべての器具に「安定器」が備わっています。
(グロータイプ、ラピッドスタートタイプ、インバータータイプがある)

安定器は、明かりを安定させるためのものですが、LED電灯には必要ありません。
安定器を外すこと(バイパス工事を行うこと)で、LED電灯を安全に使用できます。

最近は、安定器をつけたままでも使用できるLED電灯も登場しました。
これは、専用の回路が内部に挿入されています。

ですが、安定器が電力を消費するので、若干エコ度が下がってしまう。
さらに安定器が壊れたら、明かりが点かなくなります。

2012年に入って、グローランプを外すだけで使えるLED電灯が登場しました。

○ その他

LED電灯は、今までの電灯とは明るさの性質が異なるため、明るさを表す単位に「lm(ルーメン)」が新規に使われています。

数字が大きくなるほど、明るくなります。

白熱灯40Wと同程度なら、485ルーメン
白熱灯60Wと同程度なら、810ルーメンとなります。

LED電灯のメリットは、電流を少なくしてもある程度の光度を維持できることです。
本当に省エネをするなら、LEDの数を増やして電流を下げればいいのです。

現在は明るさと安さのために、少ないLED数に大電流を流して、めい一杯の光度を出しています。

(2013年1月3日に作成)

(2013.1.17.に追記)

本日、近くのホームセンターでLED電灯(420ルーメン)を980円で買ってきました。
白熱灯型のタイプです。

トイレの60Wの白熱灯と取り換えたのですが、すごく明るくなりました!
正直言って、びっくりしました。

トイレという狭い空間だからかもしれませんが、420ルーメンでも80~100Wの白熱灯と同等の明るさです。

面白かったのは、三百数十ルーメンのLED電灯も980円と、同じ値段だった事です。
同じ値段なら明るい方を買いますよ。

非常に快適な明るさなので、他の白熱灯も順次換えていこうと思います。

蛍光灯型のLED電灯もチェックしたのですが、20Wタイプと同等のもので5000円でした。
高すぎて買えません。

これが2500円以下になれば、一気に普及する気がします。

白熱灯はアメリカ等の国では、電気代を食うので禁止にされるそうです。
もうLED電灯の時代に、完全に入っているのですね。

白熱灯って、普及してから100年以上経っていますもんね。ようやく、お役御免になる日が来たようです。

白熱灯さん、今までお世話になり、どうもありがとうございました。


『新時代エネルギー』 目次に戻る

サイトのトップページへ行く