(『電力供給が一番わかる』から)
HVDC(高圧直流送電)は、海底用の送電ケーブルに不可欠な技術です。
海底ケーブルに交流を流すと、送電効率が極めて悪化します。
そのため、海底ケーブルには直流が使われます。
日本では、北海道と本州、関西と四国が、HVDC海底ケーブルで結ばれています。
もし海底送電線によって外国と繋がり、外国の電力を輸入できるようになれば、電力事情は一変します。
例えば、韓国の産業用電力は、日本の3分の1です。
2011年9月にソフトバンクの孫さんは、「韓国やロシアと海底ケーブルで繋がる構想を持っている」と報じられました。
1980年代には、バックミンスター・フラーが「世界中に送電網を張り巡らして、電力をすべての国々に供給する構想」を提唱しました。
これは、欧州ではすでに実現しています。
○村本のコメント
本日(2013.2.16)のテレビ番組で、「韓国は原発大国であり、国策として電気料金を安くしている」という事実を知りました。
だから韓国と繋がっても、原発で発電した電力を使う事になり、私には抵抗がありますね。
電気料金も外国に対しては、値を上げるかもしれません。
私は、ロシアと送電網で繋がる方が、メリットがあると思います。
ロシアは天然ガスでは世界一だし、石油も世界トップクラスの採掘量です。
ロシアからなら、安定して安い電力を買えると思います。
それにしても、欧州の電力網は本当に進んでいますね。