風力発電の基本

(『図解新エネルギー早わかり』から)

風力発電とは、ブレード(羽根)を回転させて、それを発電機に伝えて、電気エネルギーに変換する方式です。

現在は、プロペラ(羽根)の直径が70m以上になる、2000kW級の風車が主流です。

5000kW級の開発も進められています。

2009年末の、世界での発電量は、158.5GWに達しています。

太陽光発電は20GWなので、その8倍であり、『新エネルギーのトップランナー』です。

風力発電では、日本は世界で第13位の発電量です。
発電機の大半は、欧米製を使用しています。

日本が開発に力を入れているのは、「洋上風力発電」です。
日本の場合、地上よりも洋上に、安定した風の吹くエリアが多い。

洋上風力発電には2種類があり、「着床式」と「浮体式」があります。
浮体式は、研究の段階です。

(『電力供給が一番わかる』から)

世界の風力発電機は、半分が欧州に設置されています。

出力1000kWの風力発電機は、1基で2.7億円ほどです。

風力発電は、あまりに風が強い時は、損傷を防ぐために回転を止めます。

風車の軸受けではジェイテクト、日本精工、NTNが強く、組み立てでは三菱重工が存在感を持っています。

(2012年9月11日に作成)

(『クリーン発電がよくわかる本』から)

世界初の風力発電は、1891年にデンマークで生まれました。

地球上の風は、「赤道と北極・南極の温度差による熱対流」で起こります。
風力発電は、自然の力をかりて、発電するのです。

風力発電の羽根は、3枚羽根が効果的で、色々な形の羽根が試された結果、3枚羽根が主流になりました。

最近は技術改良により、風力の40%を電気に変換できるようになっています。

風力発電の長所は、次の3つです。

①エネルギー源が無尽蔵  ②コストが安い  ③メンテナンスが容易

短所は、これです。

①季節や天候に左右される  ②騒音がある、景観が悪化する

ドイツや北欧の国々は、原発依存度を下げる国策を取っていて、風力発電に力を入れています。

日本では、2000年に14.3万kWの発電量だったのが、02年には46.3万kW、04年には93万kWに増加しています。

(2012年9月22日に作成)

(『地図で読む日本の再生可能エネルギー』から)

日本で風力発電の量が多いのは、1位は青森県、2位は北海道、3位は鹿児島県です。(2013年9月時点)

陸上の風力発電の場合、適するのは1方向から強い風が吹く、沿岸部・高原・山の稜線です。

青森や北海道は、沿岸部で年平均の風速が7mを超える地域が多く、リスクとなる台風の影響も少ないために、有望です。

最近は、「洋上風力発電」のプロジェクトもスタートし、「市民風車」も増えています。

「市民風車」とは、市民が出資して建設した風力発電で、日本全国で14基が稼動しています。


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