(『地図で読む日本の再生可能エネルギー』から抜粋)
2012年時点で、世界の電力の22%が、再生可能エネルギーで供給されています。
12年度に導入された発電設備のうち、半分以上が再生エネです。
2012年の風力発電の新規導入量は、4500万KWとなりました。
風力発電は、年率20%で成長を続けており、すでに世界全体では280GWになっています。
国別では、1位は中国(75GW)、2位はアメリカ(60GW)です。
中国は、07年には10GWでしたが、わずか5年で7.5倍になっています。
日本は、大きなポテンシャルを持ちながら後発組です。
太陽光発電は、2012年度の導入量は3000万KWで、累積量は1億KW(100GW)です。
日本でも、固定価格買い取り制度の始まりで、拡大しています。
欧州では、『再生可能エネルギー比率100%』を目指した政策が始まっています。
ドイツでは、すでに20%以上をまかなっており、2020年には35%、30年には50%、50年には80&を目指しています。
日本では、2010年の計画で「2030年までに20%」が目標となり、12年9月の戦略で「2030年までに30%」に引き上げられました。
日本のNGOや研究所は、「2050年までに100%を目標にしよう」と提言しています。
○村本のコメント
あまり知られていませんが、中国は再生エネに非常に力を入れているんですよねー。
日本も負けていられませんよ。
(以下は『東京新聞 2023年3月2日』から抜粋)
蓄電池と送電網の整備、日本政府の後押しなどで、 日本は2035年に再生エネの発電比率を70%にできると、米ローレンスバークリー国立研究所と京大などのチームが発売した。
同チームは、夜間や非常的に蓄電池を使うことや、電力を融通し合うための送電網の整備で、再生エネ比率を2020年の24%から35年に70%にできるとした。
38兆円の投資が必要だが、それでも化石燃料の輸入量が年に3兆円以上も減り、火力発電の費用も大きく減り、 電力料金は6%安くなると予測した。