(『図解入門 太陽光発電の基本と仕組み』から抜粋)
「特大のメガソーラーを砂漠に設置し、直流送電(超伝導ケーブル)で世界中に電力を供給する」という計画があります。
この『ジェネシス計画』は、1989年に桑野幸徳さんが提唱しました。
世界には、ほとんど雨の降らない砂漠がたくさんあります。
仮にゴビ砂漠の半分に変換効率10%の太陽光パネルを設置すれば、世界で消費する電力のすべてを賄えます。
これを実現するには、送電網のネットワークを構築する事が、ポイントになります。
この計画が成功すれば、世界人口が100億人になっても十分な電力を確保できます。
砂漠には、太陽光パネルの原料であるシリコンが豊富にあります。
そこで、「サハラ砂漠の砂からシリコンを採り出し、太陽光パネルを次々に設置する」という『サハラ・ソーラーブリーダー計画』が立案されました。
この計画の提唱者は、鯉沼教授です。
この計画では、サハラ地域に技術者を根付かせるのが鍵となります。