(毎日新聞2013年5月26日から抜粋)
石炭による火力発電は、燃料費が格安です。
石炭の発電単価は、1kW時あたり4円です。
石油(16円)の4分の1で、LNG(11円)と比べても半分以下です。
その一方で、石炭火力はCO2の排出量がLNGの2倍です。
日本では、LNG発電が42.5%、石炭発電は27.6%です。
2010年度には、世界の発電量の41%が石炭火力でした。
中国では78%、インドでは68%を占めている。
アメリカでも46%、ドイツでも44%と、先進国でも石炭火力は主力です。
従来の石炭火力は、酸性雨の原因となるSOxも排出し、環境汚染になっています。
しかし日本は、SOxの排出量を99%除去し、CO2も2割低下させた発電所を開発成功しています。
日本の技術を各国が導入すれば、世界のCO2排出量の5%分を削減できます。
○村本のコメント
安倍内閣は原発の輸出を進めようとしていますが、輸出するならば石炭火力の方がいいのではないでしょうか。
日本は、地熱発電や太陽光発電の技術でも世界でトップ・クラスなのに、それを活かしていません。
なんで今さら原発輸出なのですか。