(毎日新聞2016年2月16日から抜粋)
岩手県久慈市の漁港に、海の波の力で発電する『波力発電』が、今年8月に設置される。
地域へ送電されれば国内初の試みで、出力は43kWである。
開発した東京大・生産技術研究所は、「将来は全国の漁港に設置したい」と意気込んでいる。
この波力発電は、「波受け板」(高さ2m、幅4m)が波によって前後に動き、モーターを回す事で発電する。
防波堤の付近に設置するため、防波堤からはね返ってくる波も利用できる。
NEDOによると、日本近海で波力により540万kWの発電ができるという。
今回の計画は、漁港の送電網を使うため、送電コストを抑えられる。
丸山康樹(東大特任教授)
「全国には、3000ヵ所の漁港がある。目の前にある海からエネルギーを取り出すモデルにしたい。」