(『イスラム・パワー』松村清二郎著から抜粋)
ムハンマドは25歳の時に、メッカで1番の豪邸を持ち、交易を仕切っていた40歳の未亡人「ハディージャ」と結婚した。
(『イスラム世界のこれが常識』から抜粋)
ムハンマドは両親を無くし、叔父のアブー・ターリブに引き取られ、叔父が商人だったために商人になるように育てられていった。
そして、一人前の商人に成長した。
ムハンマドは25歳の時に、メッカの裕福な商人であり未亡人であったハディージャ(当時40歳もしくは45歳)に商才と人柄を見込まれて、口説かれて結婚した。
この結果、ムハンマドの生活は安定し、裕福になっていった。
その後、ハディージャとの間に3男4女をもうけた。
(3人の男子は、いずれも夭折した)
○村本のコメント
いわゆる玉の輿というやつですね。普通は女性が裕福になるのですが、逆のパターンです。
15歳も年が離れており、「女性の方からアプローチをして結婚する」というアラビア社会では珍しいパターンです。
かなり当時は、話題になったでしょう。
やり手の商人で15歳年上のハディージャですから、めちゃくちゃ尻にしいたのではないかと思われます。
尻にしかれるなんて、後年のカリスマ性あふれるムハンマドからは想像できない姿ですが、ムハンマドは優しく誠実な人柄で有名だったらしいですから、あまり気にしなかったのでしょう。
それにしても、ハディージャは高齢で再婚したのに、沢山の子供をよく産めましたね。
誤伝なのでしょうか。