この提案は、しばらく前から心の中に持っていました。
今アルジェリアでテロが起き、日本人の犠牲者が出たかどうかで騒がれています。
日本の政府やメディアは、現地の情報を入手できなくて苦しんでいます。
これは、今までアフリカを軽視して、情報を集めずにきた事のツケが回っているのです。
この状況を見ていて、今回の提案を書きなさいと、急かされているような気がしました。
日本人は、今回のアルジェリアでの事件では、自国から犠牲者が何人出たかばかり気にしています。
しかし問題の本質は、『アフリカ全土に平和をもたらすために、日本人は何が出来るのか』と、『アフリカでしょっちゅう起きる内戦は、何が原因なのか』だと思います。
こういった事を考えるためには、アフリカについての沢山の情報が必要です。
しかし現在の日本は、アフリカについての情報のほとんどを、欧米メディアからの情報に頼っています。
しばらく前の「アメリカによるイラクへの侵略戦争」の時に顕著でしたが、日本は『海外での大きな事柄』になると欧米のメディアからの情報ばかりを重視して、さらにはその情報を鵜呑みにしています。
ほとんど自分で考えていない、と言っていいでしょう。
これは、世界屈指の経済力を持ち、世界中に展開している企業がある国としては、あまりにお粗末です。
どうも日本人は、紛争地に取材に行って報道する日本人達を、軽視していますね。
とっても大事な事なのに、「フリーのジャーナリスト達が、自分の趣味で行っている」みたいな印象しか持っていない気がします。
本当は、フリー・ジャーナリストが取材するのではなく、大手メディアの社員が危険手当をもらいつつ取材する方がいいんですよ。
冷静に見ると、紛争地に行くフリー・ジャーナリスト達も、現場の惨状を伝えるだけではなく、国全体の動きやこれからの展望を報じるところまで、成長する必要があると思います。
日本のメディアによる海外での戦争・紛争の報道を見ていると、「海外メディアの情報をそのまま流している」か、「現地の一地域の現状を伝えている」かの、どちらかなのです。
情報量が少ないし、質も低いと言わざるを得ないです。
これは、日本人全体の関心が低いからですよ。
アフリカの場合、紛争をしていない地域についても、日本では情報量が少なすぎです。
これについてはエピソードがあるので、これから紹介いたします。
私はヨーロッパの国々による、アフリカへの侵略・占領・支配の歴史に関心があります。
というのも、その歴史を学べば、『帝国主義・資本主義の暗黒面』が分かるからです。
先日に、いつも愛用している図書館でアフリカ史の本を借りようとしたところ、大変なショックを受けました。
本を探すために、図書館にある検索用のコンピュータに「アフリカ史」と入力したところ、何と!! 『一冊しか出てこなかった』のです。
びっくりしましたよ! 今までアメリカ史や中国史について検索をした時は、何十~何百冊も出たのですから。
驚いたので、世界史のコーナーに行きアフリカ関連の本を探したのですが、何と!!
アフリカのコーナーそのものが、ありませんでした。
南米や中東のコーナーだってあるんですよ。なぜアフリカだけが無いのでしょうか…。
「日本人は、こんなにもアフリカに関心を持っていないのか」と目まいがしました。
本当にショックでした。
仕方がないので、ネットで調べてアフリカ史の本を買う予定ですが、この状況は改善しなければなりませんよ。
将来を考えるなら、アフリカはどんどん力を付けてくるだろうし、日本にとって大きなパートナーになり得る存在です。
関心を持つ事は、「百利あって一害も無し」です。
現状では、とても情報が少ないですから、どんなジャンルの情報でも貴重ですね。
正直なところ、アフリカ史を専攻したらライバルが居ないので、誰でも第一人者になれるのではないでしょうか。
私のウェブサイトでも、少しづつアフリカの情報を載せていこうと思います。
(※『世界情勢の勉強』のページに、アフリカの国の記事も書き始めました。よかったらご覧下さい。)