タイトル地球の地下資源は、地球人みんなで平等に活用しよう
(2012.11.1.)

現在の地球では、地下資源は「国家」または「金や軍事力で採掘場所を押さえている者」の所有物になっています。

この世界モデルが長く続いているので、多くの人がその事に疑問を抱いていません。

しかし、冷静に大局的に考えれば、今の世界のありようは「公平さや誠実さを欠く、とんでもなく不条理・非合理な状態」なのです。

これからその事を説明しますが、その前にまず私の考えの結論を書きます。

私は、地下資源は『地球人みんなの共同の持ち物』だと思います。

さらに言えば、地球人だけのものではなく、地球に住むあらゆる生物の共同の持ち物だと思っています。

だからここで、地下資源を世界の人々に平等に分配して、地球人全体で有効に活用していく事を、提案します。

なぜ私が、地下資源を「みんなの共同の持ち物」だと思うかを、これから説明していきます。

今から1~2年前に、宇宙について勉強をしました。

その時に最も驚いた事の一つが、『金や銀などの金属は、宇宙の超新星爆発という現象によって作り出された』という事実です。

金属の根本に興味を持った私は、さらに勉強を進めて、物質の基本的な構成単位である「原子」について学びました。

その結果、地球人が「私たちが生み出し作っている(生産している)」と主張している金属はすべて、実は作っているのではなく、「地下から掘り出して、抽出しているにすぎない」と知りました。

地球人は、一つの金属を操作して別の金属に変えたり(錬金術はこれを目指しました)、何もないところから金属を生み出す事には、まだ成功していません。

よく鉄鋼生産とか金の産出などと、いかにも努力して一から作っているように話しますが、すべて「地下から掘り出した金属を集めて、加工している」だけです。

私たちが使っている金・銀・銅・鉄などの金属は、「超新星爆発」という宇宙の神秘的かつ偉大な活動によって、作り出されたものなのです。

超新星爆発が起きると、膨大なエネルギーによって原子の変化が起き、貴重な原子が生まれます。

(この事実を知れば、金などの金属は宇宙レベルで貴重なものだと分かります。
かつて宇宙人が金などを求めて地球に来た、という神話がありますが、あり得ない話ではないです。)

地球などの星は、超新星爆発でできた物質(様々な原子)が集まって固まったものです。
だから地球には、様々な物質があるのです。

ここまでの文章を読めば、金属資源はとても貴重なものであり、人間がつくったものではない事が分かったと思います。

金属資源は、一部の人たちが独占権を主張して通るようなものではなく、みんなで仲良く分かち合って無駄なく使うべきものなのです。

余談になりますが、「ダイヤモンド」は貴重な金属などでは全くなく、「炭素」というありふれた原子から出来ています。

炭素は人体や木々の基本となっている原子で、様々な結合の仕方をする事ができ、結合の仕方によって多様な働きをする神秘的な原子です。

ダイヤモンドは、炭素がめずらしい結合の仕方をしているだけのものです。
だからこそ、「人工ダイヤモンド」も作れるのです。

ダイヤモンドは実際には、それほど貴重なものではありません。

なぜ高い値段で取引をされているかと言えば、『カルテルをつくって、市場に出回る量を制限している』からです。

採掘量を制限しないで、取れるだけ取ったら、価格は暴落すると言われています。

私は、女性がダイヤモンド神話を信じて、結婚指輪などに高額なダイヤを求めるのを見る度に、こう思って無知さに呆れています。

「ダイヤよりも金などの方がはるかに貴重なのに、分かってないなあ。
ダイヤにするなら、人工ダイヤの安いやつでもいいだろう。

天然の良質ダイヤの輝きはすごいが、しょっちゅう手入れをしないとだめだし、そこまで手入れはしないだろ?」

ここまでは金属資源と原子について書きましたが、次に石油などの『化石燃料』について書きます。

こちらも、よく「原油生産」などと、いかにも自分が作ったみたいに語りますが、実際は地下に溜まっているものを取り出しているだけです。

「採掘ポイントを押さえて取り出すだけ」なので、ぼろい儲けができ、石油メジャーや中東の王族が世界一の金持ちになっているのです。

はっきり言って、石油などの値段はもっと安くするべきです。

この世界でもカルテルが形成されていて、値段を高い状態でキープして、ぼろ儲けをしています。

冷静に今の世界のエネルギー供給状況を見れば、採取量を制限して高い値段で売りつけて、一部の人が大儲けをしているのが理解できます。

石油や石炭は、何十万年~何百万年もかけて、木々や動物の死骸が変化して生まれたものです。

(この文を作成するにあたりウィキペディアを見たら、最近は菌によって作られたという新説もあるみたいですね。
どの説にしても、長い時間をかけて作られたのは間違いありません。)

地球人がまだ原人だった頃から、地中で熟成され続けて出来上がったものを、採掘ポイントをカネや軍事力で押さえた勢力が、「これは俺達だけのものだ! 他の奴らが採るのは許さない!」と言って自分のものだと主張する事は、考えてみれば『どうしようもなくバカな行い』だと思いませんか?

金属資源も化石燃料資源も、『宇宙や地球が長い時間をかけて生み出した、すばらしいものである』と分かれば、それを皆で分かち合い、大事に使っていくのが当たり前だと、誰でも気付きます。

地下資源を平等に分かち合うのは、共産主義とか貧困対策という以前に、「地下資源の作られた過程」から見て、当然なのです。

地下資源がどういうものかという事についての人々の意識が変われば、平等な分かち合いは自然に実現すると、私は考えます。

必要なのは、人々の意識の変革です。

あなたの意識は変わったでしょうか?
変わったのなら、私は心底から嬉しいです。


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