タイトル北方領土は3島返還でいい
早く解決してロシアと仲良くしよう①
(2013.2.22.)

しばらく前から私は、「ロシアと仲良くなるのが、日本の幸福にとって極めて大きい」と感じてきました。

その理由は、後ほど述べます。(第二部で説明いたします)

ロシアと仲良くなるためには、どうしても領土問題の解決が必要です。
だから私は、北方領土への関心を、最近高めてきました。

そうして勉強したところ、「これは、そんなに難しい問題ではなさそうだ」と気付きました。
というのも、ロシアは中国や韓国よりも、日本に理解と譲歩を見せているからです。

ロシアは日本と仲良くなりたがっており、プーチン大統領は柔道好きだからでしょうが、「引き分け」という言葉を使って、「お互いに歩み寄って、この問題を解決しよう」とのシグナルを送ってきています。

私は、ぜひ安倍政権にこの問題を解決してもらいたいです。
そして、「解決は十分に可能だ」と確信しております。

皆さんの意識を喚起するために、今回の提案をいたします。

まず最初に、「北方領土は3島返還でいい」と、私は宣言いたします。

2013年2月現在、多くの日本人は「4島返還じゃないと、納得できない。ロシアが北方領土について権利を主張するのは、不当である。」と考えています。

この考えは、日本人の視点から見れば正しいです。
しかし、ここにはロシア側の視点が全く入っていません。

相手の立場を考えずに、自分の立場だけから物事を主張するのは、幼稚だと思います。
そろそろ卒業していいと思います。

「それではロシアの視点・立場とは何なのか」と思うでしょうから、説明いたします。

実は、ロシアが北方領土の権利を得たのは、『アメリカと密約をしたから』なのです。

今からは想像しづらいのですが、第二次大戦中には、「アメリカとロシアは手を結んでいた」のです。
そうして、様々な駆け引きの中でアメリカは、『ロシアに北方領土の権利を認める』密約を交わしたのです。

少し長くなりますが、その経緯を説明いたします。

当時は、ナチス・ドイツ、イタリア、日本の3国は同盟を結んでおり、英米仏を倒して世界を制覇しようとしていました。

(この3国は、英米仏の世界支配を打破しようとしていました。この立場にはそれなりの説得力があります。実際に英米仏は、世界の大半を支配化に収めていたからです。)

ドイツと日本が善戦したために、英米仏はロシア(当時はソ連)の助けが必要になりました。

(ロシアは当時はソ連という名だったので、以降はソ連と書きます)

そして、ソ連に「味方になってくれ」と打診をしたのですが、ソ連はドイツと同盟(不可侵条約)を結んでいたので、傍観を決め込みました。

その後、これが第二次大戦の大きな転換点となったのですが、ドイツは何と! 同盟国であるソ連に、いきなり攻め込んだのです。

これにより、傍観をしていたソ連は、英米仏の側に付かざるを得なくなりました。

そしてソ連を加えた4国は、ナチス・ドイツ打倒のために、一致団結をしたのです。

さて、英米仏の中で、日本の相手をしていたのは、アメリカでした。

アメリカは日本よりも強かったために、日本はどんどん敗北を重ねるようになりました。
ただし、日本は玉砕戦法を取るなどの「気迫」を見せて、アメリカは苦戦を強いられました。

ここで、『アメリカとソ連の密約』が登場します。

苦戦をしたアメリカは、状況打開のために、「ソ連さんも日本を攻めてくれませんか? もし攻めてくれたら、日本の北方領土をソ連領として認めます」と持ちかけたのです。

当時、日本とソ連は不可侵条約を結んでいて、「お互いに領土を攻めないようにしましょう」と約束していました。

ソ連の皇帝だったスターリンは、おそらく少しは迷ったでしょうが、「日本の敗北は決定的だ。よし、アメリカに協力して、北方領土をいただいてしまおう。」と決断しました。

そしてソ連は、対日戦争に参戦をし、北方領土にも進攻したのです。

(ここまで書いた歴史経緯は、私は『ルーズベルト秘録』という本から学びました。教科書的な本には載らないような、裏面史が書かれており、大変に面白い本です。おすすめですよ。)

さて、このような北方領土・第二次世界大戦の歴史を見ると、「北方領土問題は、単純な理屈では解決できない」と気付くと思います。

日本から見ると、「不可侵条約を侵して攻めてきたソ連は、許せない。北方領土は日本のものだ」となります。

しかしロシアからすると、「戦費をかけて、わざわざ対日参戦をして獲得した土地だ。ただでは手放せない。」となるのです。

ただし、ロシアにはかなりの後ろめたさがあるのも事実でしょう。
だから、2島の返還は割とすぐに認めたのだと思います。

ここまでの話をまとめると、ロシアはこう思っているのです。

「悪かったとは、思っている。でも、こちらも全てを返還するのは無理だ。アメリカとの約束もあるし、こちらの面子もある。」

実際にロシアの態度を見ると、ところどころで『2島返還よりも、譲歩していい。でも、4島返還はのめない。」との意思表示をしています。

ですから私は、「3島返還なら、合意できる可能性が高い」と考えるのです。

北方領土の地図を見ると、北海道から一番離れている「択捉島」が、一番大きいです。

私は、1ヶ月くらい前に地図を見た際、「択捉島は北海道から一番離れているから、日本は手放し易い。一番大きい島だから、ロシアもこの島だけで満足するだろう。」と直感しました。

そうしたところ、すぐ後に、元首相の森さんも「3島返還」を主張したのです。

森さんはロシア通で、プーチン大統領と仲が良いとの事です。
森さんの発言には、かなりの裏づけがあるのだと思います。

現在の状況を観察すると、日本人が決断をすれば、短時間のうちに3島返還で合意できると思います。

どうでしょうか? 日本の皆さん。

文章が長くなりましたので、2回に分けることにします。

第二部では、「ロシアと仲良くなると、どのように日本にメリットがあるのか」を、説明いたします。

(続きはこちらのページです)


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