今、反日デモで中国は盛り上がっています。
これは、もちろん尖閣諸島の問題が大きいですが、中国の人々が現状に多大の不満を持っている事が背景にあると思います。
どうみても、デモ参加者たちは冷静さを欠いています。
デモは本来は、日本の脱原発デモのように、非常に意味のあるものです。
正しいやり方で行えば、素晴らしいものです。
中国の人々には、ぜひ冷静さを持った上でのデモ等の活動をしてもらいたいです。
今日の新聞には、「デモで自由・民主・人権・憲政の横断幕を掲げたら、軍に拘束されて、二度としないという誓約書を書かされた」との記事も出ています。
中国の人々が真に行うべきは、この言論弾圧の打破でしょう。
中国人の皆さん、反日デモをスタートにして、一党独裁体制の解決につなげていきましょう。
私は中国の歴史の深さを尊敬しているし、『隣国に住んでいる、三国志などの中国史から沢山の事を学んだ者』として、中国の皆さんを愛しています。
中国の人々が民主化に立ち上がったら、応援したいし、中国の人々の知性や教養を持ってすれば必ず成し遂げられると信じています。
ぜひ民主化して下さい。
そして、尖閣諸島は一緒に管理・開発をしましょう。
今の中国だと、大人の話し合いが出来ません。
民主化して、友好的に話し合えるようになったら、とても嬉しいです。
冷静に中国を外から見ていると、チベットなどは独立した国家にした方が、上手く行くと思います。
中国の膨張主義(中華思想が根底にあるのでしょうか)は、もう時代遅れだと思います。
中国はアジアのリーダーを目指しているようですが、リーダーになりたいなら、沢山の価値観や意見を認めるレベルに成長しないといけません。
このことは、同じくアジアのリーダーを目指している日本にも言えます。
中国は世界のリーダーの一人であり、これからもっともっと伸びてくると思います。
それにふさわしい政治体制を、創り上げましょう。
そして、もっと多様な価値観を受け入れましょう。
そうなれば、アジア情勢は安定し、日本はアメリカと離れてアジアの一員になる事が容易になります。
さらには、一緒に頑張って、韓国(朝鮮)の再統一も実現させましょう。
北朝鮮と韓国に分かれて、未だに緊張状態にある両国を見ると、心が苦しくて仕方がありません。
分断の根本原因には『日本が植民地支配をした事』もあるため、申し訳ない気持ちで一杯です。
中国が民主化していけば、その影響下にある北朝鮮も民主化すると思います。
最近、北朝鮮は金正恩氏に世代交代しましたが、これまでの金正日時代よりもはるかに話し合い易い印象を受けます。
(補足の追記
この記事を書いた時点では金正恩は軟化路線を見せていたが、その後は正日と変わらない路線になってしまいました。
実に残念です。)
朝鮮半島の再統一は充分な可能性があると、私は思います。
むしろアジアにとって問題なのは、アジア全域に軍事展開しているアメリカでしょう。
中国の方々は、何かと言うと「日本は軍国主義を残している」とか「日本は膨張主義に囚われている」と言います。
私は日本人としてここではっきりと言いますが、そういった戦前に主流だった帝国主義的な観念を持ち続けている日本人は、せいぜい10%です。
90%以上の人は、平和を愛し、中国と仲良くしていきたいと考えています。
中国への大多数の日本人の感覚は、「中国は人口や購買力がすさまじいから、ビジネス・パートナーになりたい」、「気が向いたら観光旅行で中国に行き、観光地を回って美味しい中国料理を食べたいなー」といった感覚です!
日本が中国に再び攻め込んだり、中国を占領したりするはずがないでしょう。
それは、ぜひ分かって下さい。
私は、中国の人々も、韓国・北朝鮮の人々も、日本の人々も愛しています。
冷静に見れば、私たちは数多くの文化や価値観を共有してきた、仲間そのものですよ。
感情的にならずに、みんなで話し合って、楽しく問題を解決していきましょう!
(2012.9.22. 追記)
ニュースで、「中国のツイッター大手では、『反日』のキーワードが検索出来なくなった」と出ていました。
中国では、この手の中央政府による規制の話を、頻繁に聞きます。
これは、人々に自由な議論を許さない、とんでもない事です。
中国は広いのですから、こうした弾圧に屈せずに、監視のゆるい地方のエリアから市民活動を(社会改革の運動を)していってほしいです。
中国の歴史を見ると、英雄と呼ばれる人は、だいだい地方で力を蓄えて、そこから中央(首都)を攻略しています。
さらに言うと、以前は中国の英雄はみんな軍人でしたが、これからの英雄は軍事力ではなく、ネットや紙メディアを使って創造力や知力や情報力で、人々に影響を与えていくと思います。
その方向に進めば、真の民主化ができるでしょう。
もう一つ、「デモ参加者には、日本企業の工場で働く従業員も多く、待遇改善を求めている」とのニュースもありました。
これは、すぐに待遇改善するべきです。
だいたい、「安い賃金で使えるのだから、それで使ってやろう」という発想自体に問題があります。
ここしばらくの間、「グローバルな戦略」とか言って海外に進出することが、最も良い企業戦略としてもてはやされています。
しかし実際には、「海外に工場を作って、出来るだけ安い賃金で長時間働かせる。そうすれば大儲けできる。俺って頭いいー。日本国内で工場なんてやってられるか。」との考えが、『グローバル戦略・海外進出』というかっこいいネーミングになっているだけなのです。
昔の『奴隷を働かせるプランテーション』や『植民地政策』と大差ないシステムですよ。
みんな、その事に気づきましょう。
どの国の従業員にも同じ賃金・同じ待遇をしない限り、その企業は弱者から搾取していると見ていいです。
日本企業は、『国籍で差別しない・全従業員を同じ賃金体系にする』という新しいシステムに、移行するべきです。
そうしてから初めて、国際的な企業と名乗れるのだと、私は思います。