タイトル貧困者に対しては、自己責任を問う前に、
まず助けなければならない

(『貧困襲来』湯浅誠著から抜粋)

『自己責任論』は、権力を持つ人達が大好きな言葉です。

この考え方は現在、社会のすみずみまで浸透しているので、言われた方もつい納得してしまう。

安倍晋三・首相の掲げる「再チャレンジ」も、自己責任論の上に立っています。

「失敗するのは本人の責任だ。だけど失敗して終わりだと可哀相なので、チャンスを与えましょう」という事です。

非正規雇用であっても、たった1回の遅刻でクビを切るのは、労働基準法に違反しています。

しかし日常的に起こっており、しばしば本人も「遅刻した自分が悪い」と思っています。

たった1ヵ月家賃を滞納しただけで追い出されるのは、借地借家法に違反していますが、押し切られてしまう事があります。

挙句の果てには、「借地借家法を知らないお前が悪い」と言われてしまう。

つまり、たった1人で会社や大家と対抗しなければならないし、それが出来なければ「お前が悪い」となってしまう。

「しっかりしろよ」と、どういうわけか被害者が責められてしまう。

本当は、貧困者に対しては「本人の責任かどうか」と問う前に、助けてあげなければなりません。

雪の中で倒れている人を見つけた時に、「この人は、自分のせいでここに倒れているのか?」と考える前に助けるでしょう?

それと同じなのです。

どんな結果も自己責任ならば、動物の世界と変わりません。

(2014年7月23日に作成)


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