(ユーチューブの動画から抜粋)
あと3ヶ月ほどで(2014年4月に)、消費税が5%から8%にアップします。
私は以前から消費税の増税に反対なのですが、反対派の論説の中でも特に説得力のある説明(分かりやすい説明)を見つけました。
ご紹介いたします。
以下の内容は、ユーチューブにアップされている『堤未果 国民には知られたくない消費税増税の本当の理由』からの抜粋です。
○ 元静岡大学教授の湖東京至の話
消費税が8%に上がったら、大変な不況になります。
まず、消費者が物を買わなくなります。
そのため、企業の売上が下がります。
売上が落ち込めば、リストラや倒産に繋がります。
消費税は奇妙な税金で、『弱肉強食』を促進します。
弱い企業や弱い産業は、たちまち危機になります。
しかし、強い企業(大企業)は生き残ります。
消費税は、税の中で滞納率が第1位です。
それは、払えない事業者が多いからです。
税のうち5%が滞納になっており、滞納事業者は2割もいます。
消費税は、消費者が出した税金が、そのまま税務署に入るものではありません。
事業者の方は、いったん自分の所の売上に入れて、そこから仕入れの時に払っている消費税を引いて、計算をしてから税務署に納めます。
この1クッションがあるため、赤字の企業だと滞納してしまうのです。
消費税では「価格転嫁」がよく言われますが、もともとこの税には、価格転嫁の権利も義務も保証も無いのです。
つまり、「価格を上げるのも下げるのも、企業の自由」です。
そのため、(競争が激化して)弱肉強食の現象が起きるのです。
強い企業は下請けをいじめるし、売れなければ価格を下げざるを得ない。
大企業(元請け)は、消費税が増税されても損をしません。
大企業は輸出が中心ですが、輸出の場合は消費税はかかりません。
そのため、輸出の売上にかかる消費税はゼロと見なされ、消費税を納めるのを免除されます。
その一方で、「仕入れの時に日本国内で支払う消費税」というのはあります。
その分は、国から『還付金』として返ってきます。
だいたい、毎年3兆円くらいは、還付金として大企業に戻されています。
還付金は、消費税が8%に上げられれば、5兆円弱に増えます。
この仕組みがあるから、経済界・財界は「早く税率を上げろ」と合唱するのです。
彼らは、損をしないばかりか、得をする。
輸出中心の企業は、消費税をほとんど払っていません。
増税に賛成をする人々には、ここに秘密があるのです。
(そうして、大企業(経団連など)は法人税の減税も訴えます。
つまり彼らが目指しているのは、法人税から消費税への財源交代なのです。)
ヨーロッパでは、高い消費税率になってきています。
一方アメリカには消費税はなく、各州ごとにそれぞれが「小売りの売上税」を設定しています。
売上税のシステムなので、還付金はありません。
還付金は、おかしなシステムです。
(2014年1月28日に作成)