(消費税の廃止を求める関西連絡会のHPから抜粋)
消費税は、大企業は負担しなくていい仕組みになっています。
マスコミはこの事について、全く報道しません。
『消費者や中小企業は負担しているのに、大企業は負担しない不公平さ』について説明します。
消費税は、国内の取引にかかる税金です。
そのため、海外への輸出には消費税はかかりません。
輸出取引は、消費税法7条の「輸出については、消費税を免除する」という規定によって、免除されるのです。
これは、『輸出免税の規定』と言われています。
要するに、輸出の売上は課税対象なのですが、消費税が免除されているのです。
これについては、「輸出の売上には、0%の課税がされている」と説明される事もあります。
そうして、輸出分については、仕入れ時に国内で支払った消費税は、国から還付されます。
大企業が、下請け企業から商品を1050円で仕入れて、2000円で輸出したとします。
まず2000円については、消費税はかかりません。
そして仕入れの1050円のうち、消費税分の50円が還付されるのです。
還付金は、実態としては「輸出助成金」とも言えるでしょう。
湖東京至さんの試算では、2003年に、トヨタなどの輸出大企業の上位10社は、総額で6840億円の還付を受けています。
ちなみに1位はトヨタで、1710億円でした。
(還付金の総額は、3兆円に上るそうです)
この還付制度を廃止すれば、上位10社の分だけで、免税点の3000万円から1000万円への引き下げによる増税分(6000億円分)を賄えるのです。
(つまり、引き下げを廃止できる)
消費税は、大企業(輸出中心の企業)にとっては、いくら上がっても損をしません。
そのため、経団連などは消費増税の先頭に立つのです。
消費税は、大変に不公平な税システムです。
大企業からきちんと税金をとるには、能力に応じた税負担のかたちにする必要があります。
(2014年2月2日に作成)