安倍晋三・暗殺事件の勉強⑥
統一教会と安倍晋三の蜜月関係
(2022.8.9~10.)

安倍晋三・暗殺事件④では、一月万冊というYouTubeチャンネルを取り上げましたが、今回も同チャンネルの佐藤章さんが出演した回を取り上げます。

これは、佐藤さんと清水有高さんが会話する内容なのですが、私の抜粋ではほぼ佐藤さんの話のみとなります。

〇「#自民党って統一教会だったんだな」一晩で24万超ツイート! YouTubeの一月万冊の7月19日の動画から抜粋

清水有高

山上容疑者のツイッターのアカウントが、突然に凍結された。

さらに、アベノミクスの立役者だった竹中平蔵(パソナの会長)が、突然に退任を発表した。

韓国では、元統一教会のナンバー2(郭錠煥・元統一教会会長)が、「安倍の死に統一教会が関係ないとは言えない」と発言した。

(安倍晋三・暗殺事件がらみで)色々と動きが出ている。

だが日本のテレビでは、自民党と統一教会の緊密な関係には触れず、統一教会の悪さだけを報じている。

佐藤章

テレビでは、統一教会と自民党のズブズブの関係を報じず、隠そうとしている。

僕はびっくりしたが、テレビ朝日の報道ステーションで司会をする大越健介は、こう発言した。

「安倍さんと統一教会の関係が取り沙汰されているが、勘違いではないか」

テレビ朝日は、放送番組審議会に(委員長として)幻冬舎の見城徹・社長が入っている。

テレビ朝日の社員に聞いたら、「テレ朝の社長は今、実質的には見城だ。見城に逆らえない」という。

それにしても、大越健介のあの発言は酷かった。

(※テレビは当初、統一教会についても、自民党との繋がりについても、報道に消極的だった。
しかし世論の圧力を受けて報じ始め、やったところ視聴率が取れるので大々的に報じ始めた。)

テレビ朝日は良い報道もしていて、自民党の井上義行・参院議員と統一教会のつながりを報じた。

報道の元になったのは、横田一の記事である。

このテレ朝の報道を振り返ると、まず今回の参院選の少し前の6月2日に、「井上よしゆき君を激励する会」が行われた。

「井上よしゆき君を激励する会」では、真っ先に来賓で名が呼ばれたのは、統一教会系の団体「世界平和連合(FWP)」の事務総長だった。

そして安倍晋三も出席しており、応援のスピーチをした。

なお井上義行は、第一次・安倍政権で安倍の秘書官をした人である。

次に参院選の直前の7月6日に、井上義行は統一教会の集会に参加した。
これは埼玉文化センターの大ホールで行われた。

この集会で、統一教会の幹部が、会場の皆にこう告げた。

「井上先生は、もう食口(統一教会の信者)になりました。

私は(井上を)大好きになりました。

戦いをするならば、必ず勝たないといけない。
負けることは悪でございま~す。」

そしてこの集会では、来たる参院選で井上義行に投票するよう呼びかけた。

テレ朝が井上義行に取材したところ、彼は入信したことは否定し、賛同会員になったと話した。

そして世界平和連合から選挙応援を受けたと認めた。

井上義行は、今回の参院選では16万5千票を得て当選した。

前回の2019年の参院選では、8.8万票で落選していた。

つまり、統一教会に強く応援してもらう事で、票が2倍になったのである。

井上の選挙事務所は、「前回は世界平和連合の応援は無かった」と証言している。

井上義行は、前述のとおり第一次・安倍政権では首相秘書官となったが、安倍晋三が首相を辞めると、井上は千葉科学大学の客員教授となった。

千葉科学大学は、安倍と共謀して汚職をした、加計学園(加計孝太郎)が経営する大学である。

(※いま経済産業大臣である萩生田光一も、2009年の衆院選で落選した後、浪人中に千葉科学大学で客員教授をした)

その後に井上は、一時はみんなの党に加わったりしたが、2015年に自民党に入党し、清和会(今の安倍派)に入った。

現在では、『(統一教会が生まれたのは韓国だが)統一教会の資金源は、日本が70%を占める』と言われている。

テレビ朝日のモーニングショーの7月18日の放送では、有田芳生が出演したが、彼の発言でスタジオ中が凍り付いた。

有田は、「統一教会を(警察が)摘発できなかったのは、政治の力が働いたからです」と解説した。

それを聞いて、玉川徹や羽鳥慎一らスタジオに居た者たちがびびってしまい、シーンとなったのである。

(※これはネット上に映像があり、確認できます。
なかなか面白い画なので、ぜひチェックしてみて下さい。)

それで翌日のモーニングショーでは、統一教会の話題がなくなった。

僕(佐藤章)が取材で聞いたのは、警察が統一教会を摘発しようとした時、立ちはだかったのが官房長官時代の安倍晋三だった。
2005~06年の時期である。

安倍は2006年に首相になったが、首相なると統一教会を公安の重点監視対象から外させた。

2009年に警視庁公安部が、(統一教会の)霊感商法を摘発しようとした。

この時も、統一教会は政界工作をした。

そして2012年に安倍が首相に返り咲くと、統一教会に非常に近い山谷えり子が、2014年12月に国家公安委員長に就いた。

2013年の参院選挙では、自民党から北村経夫が出馬したが、安倍首相は統一教会に北村への組織票を依頼した。

(※この件は、後に詳しく書いています)

2015年には、統一教会の名称変更(家庭連合への名称変更)を、安倍政権は認可した。

これを担当した、当時の文科大臣は、統一教会系の世界日報社から献金を受けていた下村博文である。

2016年には、統一教会の日本支部の会長が、首相官邸に招待された。

また、2013年から16年まで、安倍の主催した「桜を見る会」に、統一教会系の「世界戦略総合研究所」の小林幸司・事務局次長(現在では事務局長)が招かれた。

統一教会と繋がりのある自民党議員のリストを見ると、自民党の幹部全員と言えるほどである。

菅義偉、麻生太郎、細田博之、萩生田光一、岸信夫、石破茂らが揃っている。

海外のメディアは、「日本はカルト宗教に支配されている」と報道している。

僕は、自民党を支持したり、そこに投票するのは、1つのカルト宗教なのではと思う。

前述した、報道ステーションの大越キャスターが言った「安倍さん(自民党)と統一教会は関係がない」という説を、信じたい人達は信じ続けている。

だが現実は違う。

選挙で自民党が勝つのは、カルトの仕業である。

自民党と統一教会の深い繋がりを報じないメディアは、カルトに服従していると言っていい。

〇安倍晋三は統一教会の票を選挙で操っていた! YouTubeの一月万冊の7月22日の動画から抜粋

佐藤章

自民党の参院議員である青山繁晴が、日本テレビの取材(ニュースゼロ)に応じて、「自民党と統一教会には関係がある」と証言した。

(※その7月19日のインタビュー動画がYouTubeにアップされていました。
面白かったので、一月万冊から一時離れて、そのインタビューの抜粋を書きます。)

青山繁晴は、自身のブログで昨日(7月18日)に、こう明かした。

(今月10日にあった)参院選の前に、良心的な議員が私にこう語りました。

「所属する派閥の長から、統一教会の選挙支援を受けるように指示されたが、断った。

派閥の長は、その分の(統一教会の)票を別の議員に割り振ったようだ。」

私がこの派閥の長に事実関係を問うたところ、こう答えた。

「各業界団体の票だけでは足りない議員は、統一教会が認めてくれれば、その票を割り振ることがある」

青山は日テレの取材に対し、こう述べた。

「派閥の長の名前は言えない。
支援を断った良心的な議員が当選したか落選したかも言えない。

統一教会との関係は、昔から与野党限らずある。」

(※日本テレビのインタビュー動画の抜粋はここまで)

佐藤章

青山繁晴の言う「派閥の長」は、安倍晋三で間違いないだろう。

派閥の長のうち、統一教会と最も関係が深いのは、安倍である。

2015年に新安保法制の法案が大問題になり、反対デモが盛り上がった。

この時、『勝共Unite(勝共ユナイト)』という学生集団が出てきて、新安保法制に賛成のデモで対抗した。

勝共Uniteは、統一教会の二世信者たちの団体である。

(前述した)井上義行は、2000年から安倍晋三と繋がりがあり、この年に官房副長官だった安倍の秘書官になった。

この時に井上が担当したのが、北朝鮮の拉致問題だった。

拉致問題を通して、井上は統一教会とパイプが出来た。
というのは、統一教会の教祖・文鮮明と北朝鮮の金政権は親しくて、太いパイプがあったからである。

なおかつ井上が仕えた安倍晋三は、祖父の岸信介の時代から統一教会と深い繋がりがあった。

リテラの書いた、「片山さつきは警察庁長官を使い奈良県警に圧力!」という、7月14日付の記事がある。

(※ここから佐藤章さんは、この記事を紹介しながら語るのですが、私はリテラというウェブサイトをたまに見ており、この記事もすでに読んでました。

なかなか面白い記事なので、再び一月万冊から一時離れて、同記事の抜粋を書きます。)

片山さつきは7月13日に、極右経済評論家の渡邉哲也の「片山先生、安倍総理殺害に関して、奈良県警から情報漏洩が起きているようです。対応をお願いできませんか?」というツイートに対して、こうツイートした。

「(警察庁)長官は後輩、かつ知人なので、聞いておきます」

そして半日後に、片山は報告ツイートをした。

「警察庁長官に、奈良県警の情報の出し方など、警察庁本庁でしっかりチェックを、と要請しました」

警察庁長官の中村格といえば、安倍官邸の意向を受けて、安倍晋三と親しい山口敬之の逮捕(レイプ事件)を、圧力をかけて止めた(もみ消した)ことで知られている。

『徹底検証 日本の右傾化』(塚田穂高・編著)に収められた、鈴木エイトの記事によると、2013年の参院選で統一教会は、全国の信者に期日前投票を指示した

その指示内容を書いた内部文書には、こう記されていた。

「安倍首相からじきじきに、この方(北村経夫)を後援してほしいと依頼があった。

(北村は当落予想において)まだCランクで当選に程遠い。

参院選の後に当グループ(統一教会)を国会で追及する運動が起こるとの情報があり、守ってもらうためにも、北村候補を当選させることが死活問題です。」

鈴木エイトの記事には、こうも書かれている。

「北村経夫の福岡選挙事務所には、統一教会系の世界平和連合から女性事務員が派遣され、後援者名簿には(同じく統一教会系の団体である)勝共連合と世界平和連合の幹部の名があった」

「北村は選挙期間中に、統一教会で礼拝に参加して講演もした」

「北村に統一教会の票が入り、その上積みは8万票で、北村は14万2613票を得て当選した」

統一教会の名称変更が認可された2015年8月に、文化庁を外局とする文科省の大臣だったのは下村博文である。

下村博文は、文科大臣に就任してから、統一教会系のメディア「世界日報社」の月刊誌である「ビューポイント」に3回も登場し、2016年には世界日報社から6万円の献金を受けた。

霊感商法と闘う弁護士の集まりである、「霊感商法対策弁護士連絡会」は、安倍政権がどんどん統一教会と親密になるので、2019年に全ての国会議員に対して要望書を送り、こう求めた。

「統一教会や、その正体を隠した各種イベントに参加したり、賛同メッセージを送らないで下さい。

選挙で信者らの支援を受けないで下さい。

こうした行為は、信者らの反社行動を煽ることになります。」

だが安倍晋三たちは、こうした要望を無視して、統一教会との関係を続けた。

(※リテラの記事からの抜粋はここまで)

佐藤章

堀江貴文(ホリエモン)は、「今回の安倍襲撃事件は、アベガーと安倍批判をしてきた人達にすごい責任がある」と言った。

これは、もの凄い的外れな考えである。

安倍を襲った山上徹也は、安倍政権(自民党)の支持者だったし、自らをネット右翼と名乗っていた。

ホリエモンのような主張が、事実と違うと簡単に分かってしまうと、今度は三浦瑠麗が「(安倍と統一教会に深い繋がりがあるという)、彼(山上)の妄想に加担してはいけない」と言った。

だが安倍晋三は、統一教会に選挙での票の割り振りを依頼するほど、深く繋がっていたのである。

安倍が射たれた(奈良県の)大和西大寺駅の近くには、統一教会の教会(支部)がある。

安倍があそこで演説したのは、教会(支部)があったからである。

ある情報筋から聞いたが、安倍が射たれた時、集まっていた聴衆のほとんどは統一教会が動員した人だった。

清水有高

それを考えると、警備がザルだったのも、お仲間ばかりだったからと解釈できる。

佐藤章

その可能性がある。だから気が緩んだ。

今回の参院選では、奈良で当選した自民党候補の佐藤啓は、落選しそうだと言われていた。
それが統一教会の支援で、逆転して当選した。

清水有高

テレビ朝日のニュースで、富山県の新田八朗・知事が「私も一昨年の知事選挙で、統一教会の応援を受けた。統一教会の関係者とお会いした。」と述べたと報じられた。

さらに福井県の知事も、統一教会系のイベントに祝電を送ったと認めた。

統一教会との繋がりは、国政だけではない。

(※一月万冊の動画からの抜粋はここまで)

安倍晋三のやっていた、統一教会票の割り振りというのは、実質的には「選挙不正」にあたる、犯罪行為に限りなく近いものだと思います。

私はかねてから、国政選挙の結果(自民党の大勝や国民民主党の躍進など)に違和感を持ち、「あまりにも私が肌で感じている世間の感覚や意見と、選挙結果が乖離している」と思ってました。

それで、6月18日の日記では最後に、『国政選挙で不正が行われているかもしれないと私は思っている』と書きました。

その選挙不正の一端が、今記事に出てきた「自民党候補の北村経夫や井上義行に統一教会の組織票が入り、普通なら落選するのに当選した」との報道で、明るみに出ました。

私は、これは選挙不正の一端にすぎないと考えてます。

他にも色んな票の操作がないと、自民党の大勝、公明党の安定勢力ぶり、維新の会や国民民主党の議席増という、変な選挙結果は起きないと思うからです。

もっともっと真実を明らかにする必要があります。

私は、安倍暗殺の実行場所に、なぜ奈良県の大和西大寺駅が選ばれたのかが気になってました。

今記事の佐藤章さんの解説で、同地が統一教会の支部のある場所で、統一教会のお膝元だったことが分かりました。

これは1つのヒントになりますが、まだ情報不足だと感じています。

「奈良県警が2013年に全国警察ワーストランキングで1位になるほど、不正がはびこっていた」というのも、大和西大寺駅が暗殺現場に選ばれた要因の1つだと見てます。

私は、安倍暗殺は複数犯が行った暗殺で、警察のような権力組織にも協力者がいたと見ています。
そうじゃないと、日本の最高権力者といえるほどの権勢があった安倍晋三を、あんなに簡単に殺せません。

この暗殺は、周りに巻き添えとなった被害者が出ておらず、素人の単独犯が雑な自作銃で行ったにしてはクリーンすぎます。

情緒不安定な山上が、このようなプロの殺し屋でも難しいきれいな暗殺を、1発目の射撃で失敗して安倍本人や周りの人々に存在を気付かれたのに、行えたはずはないのです。

冷静に考えれば、誰でもその事に気付けます。

統一教会は、分派として「サンクチュアリ教会」が存在します。

山上徹也・容疑者は、かつて統一教会の信者だったと大きく報じられていますが、「今は分派であるサンクチュアリ教会の信者である」との話があります。

佐藤章さんも、一月万冊の別の動画で、このことを語ってました。

この辺りにも、安倍晋三・暗殺事件の真相を知る手がかりがありそうです。


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