(『地球環境にやさしくなれる本』から抜粋)
プラスチックごみでは、空き袋やトレーなどと、ペットボトルは分別します。
これは、「容器包装リサイクル法」で再資源化が定められたからです。
(民衆のリサイクルの要望が高まり、法律ができた)
分別の目印となるのは、『識別マーク』です。
トレーなどには「プラ」のマークが、ペットボトルには「PET」のマークが付いています。
プラスチックは、ポリスチレン(PS)やポリプロピレン(PP)など、約100種類もあります。
本当は分別した方がいいのですが、ペットボトル以外は「その他のプラスチック」として一緒にしています。
回収されたプラスチックは、3つの方法でリサイクルされています。
1つ目は、原料として再利用する「マテリアル・リサイクル」です。
これを行うには、素材ごとに分別する必要があるので、ペットボトルや発砲スチロールでしか行われていません。
2つ目は、ペットボトルから新しいペットボトルを作る「ケミカル・リサイクル」です。
プラスチックを化学分解して元の原料に戻し、新しい製品を作る方法です。
3つ目は、火力発電の燃料にする「サーマル・リサイクル」です。
プラスチックは石油から作られているので、燃料としてリサイクルする方法です。
○村本尚立のコメント
分別しない「その他のプラスチックごみ」は、サーマル・リサイクルに使われています。
このリサイクル方法は、あまり良いと思えません。
国が法律を作ってプラスチックの種類を3~5種にまとめ、すべてをプラスチックとして再利用できるようにした方がいいです。