(『地球環境にやさしくなれる本』から抜粋)
紙は、奈良時代からリサイクルされており、ちり紙交換として現代に引き継がれてきました。
最近は、住民団体や自治体による回収がリサイクルの主力となっています。
これまでは、オフィスは大量の紙を可燃ゴミとして出してきました。
これをリサイクルすれば、ゴミを大幅に減らせます。
古紙を使えば、1トンあたりで20本の木を節約できます。
また、紙をリサイクルする事は、パルプから紙を作るよりも70~75%もエネルギーを節約できます。
日本では、2003年度の紙の回収率は、66%でした。
そのうち61%が、リサイクルされました。
紙のリサイクルは、新聞紙やダンボールにはしやすいのですが、上質紙にはしづらいです。
上質紙にリサイクルするには、インク成分を抜いて漂白しなければなりません。
その分だけお金がかかります。
上質紙の場合は、バージンパルプから作る方が安上がりになっています。
上質紙へのリサイクルはなかなか進まないので、「再生紙利用マーク」や「グリーンマーク」で啓蒙活動を行っています。
少し高値でも、古紙配合の上質紙をつかいましょう。
その方が自然に優しいです。