(『地球環境にやさしくなれる本』から抜粋)
『バーゼル条約』は、「有害な廃棄物の国境を越える移動、及びその処分」を規制する条約です。
日本・アメリカ・EUといった先進国は、中国・フィリピン・タイなどに、金属スクラップ等を再生資源として輸出しています。
問題なのは、輸出してはいけない有害物質を再生資源に混ぜる、不法な輸出がある事です。
具体例としては、日本からフィリピンに再生用古紙として輸出したものが、実は医療系の産業廃棄物だった事があります。
日本の新聞古紙は、2005年1月~9月には45.8万トンも輸出されました。
内訳は、中国へ37万トン、韓国へ7.5万トン、インドネシアへ6千トン、ベトナムへ3387トン、などです。